畠山 修 様

株式会社大潟村カントリーエレベーター公社

総務課 課長

畠山 修 様

「従業員の働く環境を変えたかった」
最新設備を最大限に生かす建物設計

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Introduction

大潟村カントリーエレベーター公社について

秋田県南秋田郡大潟村に本社を置き、米・小麦・大豆など穀類の乾燥・調製(選別)・貯蔵から精米・販売までを一貫して手がける農業組織。1970年設立。 八郎潟干拓事業とともに歩み、大潟村の農業基盤を支えてきた。東洋一のカントリーエレベーターを有し、“お米を中心とした食のインフラ企業”として、地域農業と安定供給を担っている。

feature article

お施主様の声

「大潟村」の誕生・成長と共に歩む

かつて琵琶湖に次いで日本で2番目の広さを誇る湖「八郎潟」がありました。戦後の食糧難を背景に、昭和32年から国営干拓事業が始まり、約20年をかけて広大な農地へと生まれ変わったことで、日本で唯一の干拓による新設自治体・大潟村が誕生しました。 全国から集まった農業のプロフェッショナルたちが入植し、大規模農業のモデル地域として発展。多様な出身地を持つ人々が暮らしたことで、村では今もさまざまな方言が聞こえる独特の文化が根付いています。
村の成長とともに歩んできた株式会社 大潟村カントリーエレベーター公社。地域の農業を守ってきたインフラが次の時代を見据え、新工場を建設。その精米工場について、総務課の畠山様にお話を伺いました。

従業員の負担軽減
働き方そのものを変えたかった

「カントリーエレベーター(CE)」とは、米農家が収穫した籾を共同で乾燥・調製・貯蔵・出荷するための農業施設です。サイロと呼ばれる貯蔵設備を備え、安定した米供給を支える拠点でもあります。 同社では高さ約30mのサイロを80本有し、アジア最大級の規模を誇ります。

――新たに精米工場を建設した理由は何だったのでしょうか。


「旧工場では歩留まり向上のための改修を重ねてきましたが、設備の老朽化に加え、衛生基準への対応で機械の増設を繰り返した結果、全体として非効率な構造になっていました。 メンテナンスや清掃に多くの時間がかかり、早出や残業、休日出勤も常態化していたんです。」
「さらに、食品衛生管理手法であるHACCPへの対応に加え、将来的なFSSC22000の取得も視野に入れる中で、部分的な改修では限界がありました。 施設全体を見直し、従業員の負担を軽減しながら、働き方そのものを変えたいという思いがありました。」

写真右:株式会社シブヤ建設工業 営業部長 中村 正人 様

設備を最優先に描いた、新しい精米工場

今回の新工場建設で中心となったのが、株式会社シブヤ建設工業 営業部長・中村正人様です。「今回の計画では、設備が第一優先でした」と語る通り、生産性向上と衛生管理のしやすさを追求し、機械設備業者や設計事務所と1年以上かけて打ち合わせを重ねました。
精米工場の要となるエア搬送設備に合わせ、高所には大型の両開きスチールドアを設置。万が一のトラブル時にも迅速に対応できるよう備えています。また、大型換気扇を多数設置し、高い換気性能を確保しました。
稼働後は機械の非効率な構造も改善され、精米時間が約60%短縮。旧工場で大きな負担だった清掃作業もほぼ不要になりました。畠山様は、「掃除の時間がほぼなくなったことが、現場として一番うれしい変化です」と語りました。

“量”から“価値”へ 大潟村米の次なる挑戦

新工場の稼働によって生まれた変化は、単なる効率化にとどまりません。歩留まりは2%向上し、精米時間は約60%短縮。従業員の残業や休日出勤はほぼ解消されました。 こうして生まれた生産余力は、次の価値創出へと活かされています。
その中心となるのが、新しい無洗米「金芽米(きんめまい)」です。栄養価の高い亜糊粉層(あこふんそう)と胚芽の基底部を残し、白米に近い食味でありながら玄米に近い栄養価を持つのが特長。 健康志向の高まりを背景に、新たな主力商品として期待されています。
また、「今摺(いまずり)システム」により、収穫した米を籾のまま低温保管し、注文ごとに籾摺り・精米を行うことで、年間を通して新米のようなおいしさを届けています。
限られた資源である大潟村の米を、より高い価値へ。
量を売る時代から、価値を届ける時代へ。その挑戦は、これからも続いていきます。

builder Voice ビルダーからの声

株式会社シブヤ建設工業

営業部長

中村 正人 様

工期を短縮し、コストを抑えることを目的にシステム建築をご検討いただきました。 中でも、風速36mの強風にも対応できるものとしてyess建築をお選びいただきました。シートシャッターはすべてパイプ補強のタイプを使用しています。

編集後記

想像以上にシステマチックに管理される工場内部までご案内いただき、徹底した品質管理のもとで食の安全が守られていることを実感しました。 「令和の米騒動」も重なり、“食を支えるインフラ”の重要性を、改めて感じた取材でした。

施工概要

ビルダー 株式会社シブヤ建設工業(秋田県)
竣工年 2025年2月
都道府県 秋田県 (map)
建物機能 鉄骨造 平屋
建築面積 1,840㎡
取扱内容 精米
株式会社大潟村カントリーエレベーター公社 精米工場

株式会社大潟村カントリーエレベーター公社 精米工場

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