
Introduction
あさのについて
高知県を拠点に、生姜の栽培・加工・販売を一貫して手がける生姜専門企業。自社農園(あさひファーム)と契約農家を基盤に、高知県産生姜の取扱量は国内トップクラスを誇る。 加工から供給までを自社で担い、全国の食品メーカーや外食産業へ安定供給を続けている。また、自社ブランドの商品にも力を入れており、メディアにも紹介されるなど生姜の価値を高める取り組みも行う。



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お施主様の声
生姜の価値を全国へ届ける
日本一の生姜生産量を誇る高知県。農産物である生姜は、天候や収穫量の影響を大きく受ける繊細な作物です。だからこそ株式会社あさのでは、「品質を守ることは、信頼を守ること」という考えのもと、保管・物流機能の強化にも力を入れてきました。
2012年には冷蔵倉庫を整備し、品質保持の体制を構築。そして今回、新たに整備されたのが「あさひファーム農業倉庫」です。
生姜の価値を最大限に引き出し、全国へ届けることをモットーに、さらなる品質管理と安定供給を目指した取り組みを行っています。代表取締役社長の浅野平二郎様にお話を伺いました。

写真右:旭ブロック建設株式会社 建設部 建設課 次長 坂井 和人 様
労働環境改善につながった建設計画
2023年7月に着工し、2024年3月に竣工した新冷凍倉庫。背景にあったのは、冷凍商品の需要拡大です。単身世帯の増加に伴い、生姜も“生”だけでなく、冷凍原料や加工品としてのニーズが年々増加。既存倉庫だけでは保管能力が限界を迎えていました。
これまで同社には大小さまざまな冷凍冷蔵倉庫がありましたが、50トン規模の小型倉庫はフォークリフトが入らず、人の手で荷下ろしを行う場面も多く、作業効率や従業員の負担が課題となっていたのです。そこで、大型倉庫へ集約し、より効率的に保管・管理できる体制へ移行しました。
浅野社長は「これまで、従業員に毎日20kgのケースを2階倉庫へ何百ケースも運ぶ作業をさせていました。新倉庫建設により、働く人が楽になったことが一番良かったです」と語りました。

品質を守るための設計
今回の建設を担当したのは、旭ブロック建設株式会社の坂井和人様です。柱が少なく、レイアウトの自由度が高いことから、yess建築を採用いただきました。
今回、匂い移りを防ぐために2部屋構成を採用しました。あさのでは、柚子・ニラ・にんにくなど、香りの強い原料を扱うため、匂い移りは重大な品質課題なのです。さらに、外壁には温度管理を優先し、熱を持ちにくい明るい色を選定しました。
坂井様は「冷凍倉庫は、施工精度がそのまま品質管理に直結します。設備業者さんとも何度も打ち合わせを重ね、長く安心して使える施設を目指しました」と話します。細かな配慮の積み重ねが、日々の品質を支える現場づくりにつながっています。

“買わない”とは言わない
共に生きる経営
株式会社あさのが大切にしているのは、「農家を守る」という考え方です。生姜は年に一度の収穫。そのため、市場相場が下がった年でも「買わないとは言わない」という姿勢を貫いてきました。
在庫を抱えるリスクはあっても、産地を守ることが結果的に会社の未来につながる——。浅野社長はそう考えています。
また、加工の過程で出る端材も粉末や機能性商品へと活用し、生姜の価値を余すことなく引き出しています。今後は、喉の潤いを訴求する機能性表示食品など、健康志向の高まりに対応した新たな商品開発にも注力していく方針です。
「農家・取引先・お客様、みんなが良くなる形をつくりたい」その想いが、高知の生姜を全国へ、そして未来へとつないでいます。

旭ブロック建設株式会社
建設部 建設課 次長
坂井 和人 様
工期を短縮しコストを抑えられる事、無柱構造により効率的にスペースを活用できる事からyess建築を提案させていただきました。 2012年のyess建築による冷蔵倉庫の建設に続き、今回冷凍倉庫でも協力させていただいたことに感謝申し上げます。
編集後記
取材を通して印象的だったのは、“品質を守る”という言葉の重みでした。目に見えない保管や物流の工夫こそが、私たちの食卓を支えているのだと改めて実感した取材でした。
施工概要
| ビルダー | 旭ブロック建設株式会社(高知県) |
|---|---|
| 竣工年 | 2024年3月 |
| 都道府県 | 高知県 (map) |
| 建物機能 | 鉄骨造 平屋 |
| 建築面積 | 1,443㎡ |
| 取扱内容 | 食品冷凍庫 |
