光藤 健治 様

四国開発フェリー株式会社

海工務部 部長

光藤 健治 様

明確な要望をしっかり実現
念願の大庇で日々の作業がぐっと快適に

お施主様の声を読む

Introduction

四国開発フェリーについて

愛媛県西条市を拠点に四国と関西・九州を結ぶフェリーを運航する海運会社。 (1970年設立、愛媛県西条市本社)1972年のフェリー就航開始以降、旅客・乗用車・トラック・無人トレーラーの輸送に加え、倉庫・物流手配なども行い、四国の物流インフラとしての役割も担う。「オレンジフェリー」の愛称で知られる。

feature article

お施主様の声

海と陸をつなぐ物流拠点
フェリー会社の挑戦

夜10時に出航し、翌朝6時に到着。眠っている間に目的地へ――。そんな“動く海上ホテル”として親しまれているのが、四国開発フェリー株式会社が運航する「オレンジフェリー」です。 全室個室化された船内は、レストランや大浴場を備え、移動時間そのものを快適に過ごせる空間として、多くの利用者に支持されています。
しかし、このフェリーの価値は人を運ぶことだけにとどまりません。トラックや無人トレーラーをそのまま積載できる特性を活かし、四国と関西・九州を結ぶ物流インフラとしての役割も担っています。 さらに同社は、フェリー輸送に加え、倉庫保管や物流手配といった機能も展開。海上輸送と陸上物流を一体で捉えた体制を構築し、地域の物流を支えています。
フェリー運航の安全を守る海工務部長の光藤健治様にお話を伺いました。

物流2024年問題を見据えた倉庫整備
新拠点「オレンジ物流倉庫」誕生

近年は、トラックドライバー不足や労働時間規制といった「物流2024年問題」を背景に、海上輸送の重要性が高まっています。そうした中で、輸送と保管を一体で担う新たな物流拠点として整備されたのがフェリーと同じ愛称の「オレンジ物流倉庫」です。
同社では事務所移転に伴う土地活用の検討をきっかけに、2020年頃から倉庫建設の構想がスタート。倉庫の配置や規模については、瀬野洋一郎社長のリーダーシップのもと、光藤様を中心に検討が進められました。 さらに、長年にわたり信頼関係を築いてきた地元の建設会社・安藤工業へ相談し、具体化していったといいます。
こうして完成した「オレンジ物流倉庫」は、フェリーターミナルに隣接する立地を最大限に活かし、貨物の受け入れから保管、輸送までをシームレスにつなぐ拠点として機能。海上輸送と陸上物流を結節するハブとして、今後の物流体制を支える重要な役割が期待されています。

写真右:yess建築ビルダー 安藤工業株式会社 山下 猛 様

現場起点で磨かれた機能設計

今回の倉庫では、同社として初めて「yess建築」を採用いただきました。最大の特長は柱の少ない大空間で、トラックやフォークリフトの動線が確保され、レイアウトの自由度が大きく向上しています。
建設を担当した安藤工業の山下様は、物流施設としての機能性を最優先に、搬出入や保管作業が滞りなく行える空間づくりを意識したと語ります。「特にこだわったのが庇(ひさし)で、トラックのウイングと干渉しない寸法を確保しながら、約10mの大庇を計画しました」
光藤様も「雨天時でも荷役作業がしやすくなり、現場の使い勝手が向上した」と評価しています。
さらに、高潮対策として腰壁を約1mかさ上げし、鉄骨にはメッキ処理を施すなど塩害にも対応。 強風時に自動で閉じるダンパー式ベンチレーターも採用し、運用面まで見据えた環境性能を確保しました。

フェリー会社が描く新たな物流の形

フェリー輸送は、大量輸送が可能であることに加え、CO₂排出量の低減という観点からも注目されています。さらに災害時には代替輸送手段としての役割も担うなど、その価値は年々高まっています。
四国開発フェリーでは、船舶の静音化や全室個室化など、旅客サービスの質も向上させながら、物流と旅客の両立を実現してきました。
現在は「ドア・ツー・ドア」の物流体制を視野に、陸上拠点の強化にも取り組んでいます。今回のオレンジ物流倉庫は、その戦略を体現する施設の一つ。海上輸送と陸上物流をシームレスにつなぐことで、より効率的で持続可能な物流モデルを構築していきます。
“安全輸送を止めない”という使命のもと、同社の挑戦はこれからも続きます。

builder Voice ビルダーからの声

安藤工業株式会社

営業部課長

山下 猛 様

オレンジフェリー様は「こんな建物が欲しい」という要望がしっかりとあったため、こちらから提案し忘れたり、迷ったりすることが無く、とてもスムーズに計画が進み、感謝しております。 特に社長様の決断力を感じる場面が多く、印象に残っています。

編集後記

フェリー会社という枠を超え、「物流全体をどう設計するか」に向き合っている姿が印象的でした。特に、社長自ら現場に入り、意思決定を加速させていくスタイルは、プロジェクト全体の推進力そのもの。 海と陸をつなぐだけでなく、“人・モノ・時間”をどうつなぐか。その視点が、この倉庫に凝縮されていると感じました。

施工概要

ビルダー 安藤工業株式会社(愛媛県)
竣工年 2023年4月
都道府県 愛媛県 (map)
建物機能 鉄骨造 平屋
建築面積 4,063㎡
取扱内容 営業倉庫
四国開発フェリー株式会社 オレンジ物流倉庫

四国開発フェリー株式会社 オレンジ物流倉庫

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