
Introduction
山惣工業について
福井県の最西端、大飯郡高浜町に本社を置く木製品製造メーカー。1949(昭和24)年に創立し、システムキッチンや吊戸棚、洗面台向けの木製部品を主力とする。 コンピュータ制御によるランニングソーや、NCボーリングマシンを駆使した高精度で生産効率の高い製品を得意とする。



feature article
お施主様の声
いち早くシステムキッチンの部品製造
時代のニーズを捉えたものづくり
1949年に⽊製品の加⼯から事業をスタートさせた⼭惣⼯業様は、⾼度成⻑期の1965年に⼤⼿メーカーからの受注に対応し、同業他社に先駆けて住宅向けシステムキッチンを⼿掛けてきました。
板材加⼯・表⾯化粧・⽳あけ加⼯などを⾃動化した⼀貫ライン構成を構築し、部品の加工から家具そのものの製造まで様々な要望に応えてきました。
⻄脇⼯場は、主⼒取引先の納⼊拠点が近隣にあることを受け、2020年に新設されました。
キッチンカウンターや⾷器棚、デスクなどの下部ユニット(=下台)構造板である“下台側板”の加工作業を自動化することで、生産効率を格段に引き上げる狙いがありました。
代表取締役社⻑の⼭本 誠様にお話を伺います。

「理想の9割が実現した」新工場
⻄脇⼯場建築における最も⾼い障壁は“⼟地の選定”でした。⼭本社⻑は「⼯場を出⼊りするトレーラーの周回には広さが必要。
⼯場内にも⼤空間が必須であり、とにかく⼟地の広さが第⼀の条件だった」と当時の苦労を振り返ります。
そんな時、山本社長の理想の土地を提案したのが、株式会社ヨネダの江畑様でした。地盤の強度や敷地の⾯積などの要望を丁寧に汲み取り、理想の土地を見つけて紹介してくれたそうです。
その後は、⼯場内に導⼊する機械の配置をもとに、フォークリフトの通路や作業動線を詳細に検討し、スムーズな搬出ができるよう様々な調整を経ました。
山本社長は、「江畑さんの説明はどの建設会社よりも詳細で、安⼼感がありました。土地が決まった後も、建築を進める中で迷うことも多かったのですが、江畑さんの協力が大きく、今でも感謝しています」と語ります。

写真左:yess建築ビルダー 株式会社ヨネダ 江畑 賢拓 様
長年構想にあった⼀直線の作業ライン
⻄脇⼯場の⾃慢はなんといっても直線状に伸びる⼯程ライン。3つのラインはそれぞれ違う⼯程で、⼯場の⼊り⼝から原料を⼊れ、出⼝に向かって順に作業が⾏われていきます。
加⼯された製品は直線上のままトラックが待つ⼯場の出⼝へ流れる動線になっています。
今でも⾃社⼯場の作業現場を⾃らの⽬で⾒ているからこそ、改善すべき点は常に思い描いていました。
「機械の配置が工程順に並んでいないとかなりのロスになる」と⾔います。
現在、⻄脇⼯場では1⽇に4回、7〜8台もの10トントラックによる搬出が⾏われます。
無柱⼤空間により⽣まれた広い作業スペースにより出荷作業の速さは格段に向上。出荷の担当ドライバーからも「作業が楽になって嬉しい」と多くの声が寄せられていると言います。
さらに⼤きな庇(ひさし)で「荷捌きがかなり助かる」と⼭本社⻑は評価します。

⽣産効率を突き詰めつつ「管理は⼈の⼿で」
⼭本社⻑は今後の西脇工場について「どれだけ機械化が進んでも、機械や資材などの管理は⼈の⼿でやる必要がある」と、話します。技術が進歩していく中で、⼈⼿と機械のバランスを⽇々模索します。 ⾦利上昇や建築資材⾼騰などによる住宅需要に不安を抱きつつも、 「⽣産能⼒を強化するだけでなく、今後ますます変動が⾒込まれる需要やそれに伴う納品⽅法の変化にも柔軟に対応できる企業であり続けなければいけない」と決意を語って下さいました。

株式会社ヨネダ
取締役 神戸支店長 兼 名古屋支店長
江畑 賢拓 様
土地選定で悩まれていた山本社長の想いに合致する場所を見つけることができた時は、とても嬉しかったです。西脇工場の建設に続き、新倉庫の別棟増築でもお力添えができましたこと、感謝申し上げます。
編集後記
旧工場内で勤務していた時代から「ずっと配置や動線を変えたかったので、ようやく実現した」と嬉しそうに話す山本社長が印象的でした。 また、社名にある「惣」の文字には、ものづくりの⼼を⼤切にした会社であることを込めているというお話にも感銘を受けました。