井山様 須藤様

富良野地方卸売市場 株式会社

代表取締役社長

井山 修 様

経営転換の要はインフラ整備
「コストを抑えられたのが一番の決め手」

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Introduction

富良野地方卸売市場について

1925(大正14)年、「富良野魚菜卸売市場株式会社」として創立。今年で100周年を迎える老舗市場。 事業内容は、野菜・果物・魚介類・水産加工品の卸売・流通・販路拡大。自社ブランド商品の展開、直売所・食堂の運営など多角展開。 近年はスープなどのレトルト加工食品が全国的に好評。

feature article

お施主様の声

富良野発 地方市場改革の軌跡

冬は氷点下30°C、夏は30°Cを超える日もある北海道富良野市。過酷な気候ながら、昼夜の大きな寒暖差によって、富良野メロンをはじめ糖度の高い作物が育つ地域として知られています。
この富良野で、創業以来100年にわたり“地域の食の拠点”として新鮮な青果や水産物を安定供給してきたのが、富良野地方卸売市場株式会社です。近年は経営改革に取り組み、増収増益を続けています。 加工食品の製造販売、食堂運営、旅行代理店事業などにも事業領域を広げ、地方市場の枠を超えた存在となっています。
その挑戦の歩みについて、井山修社長にお話を伺いました。

民営化によって生まれたスピードと挑戦

井山社長が参与として入社したのは10年前です。当時の売上高は33億円(2014年3月期)で、赤字ではなかったものの「このままでは市場機能として生き残れない」という危機感を抱いていたといいます。
そこで民営化へ舵を切り、産地市場としての強みを生かす新規事業に転換しました。まず労働環境を改善し、夏季限定の「人参」に加えて、通年供給が可能な「玉ねぎ」を主力に据え、事業の柱を2本化しました。
そして経営転換の要となったのがインフラ整備です。剥きタマネギ工場、貯蔵施設、選果ラインなどに総額27億円以上を投じ、体制を一新しました。その結果、取扱量を大幅に増やすことに成功しています。

インフラ整備に「yess建築」を選んだ理由

「挑戦を続けるには、インフラにもスピードが必要でした。だからこそ、低コストで短工期の“yess建築”を選びました。」と井山社長は語ります。
取材当日も、道内の産地から集荷された約2万トンの玉ねぎが建物内外に積み上がっていました。貯蔵・選別・出荷を行う上で、倉庫はまさに“心臓部”です。 特に玉ねぎは一時保管と選果が重要であり、作業効率と温度管理を両立した倉庫づくりによって、収穫から出荷までの流れが大幅にスムーズになったといいます。
これまでの設備投資の効果はどれも即効性があり、成果として順調に表れています。「断熱効果や結露・つらら対策など、北海道仕様の強化も引き続きお願いしたいですね。」と、今後への期待も話してくださいました。

手前4棟のうち3棟がyess建築

次の100年 地域社会共生企業を目指して

こうした改革の結果、2024年度の売上は90億円を達成し、10年間で約3倍へと成長しました。中長期計画で掲げた100億円にも今期中に到達しそうな勢いです。
しかし、井山社長は「大切なのは売上ではありません」と強調します。「どんな人材を確保し、その力を発揮できる環境を整えられるか。バランスの良い企業として、地域へしっかり貢献していきたいです。」
同社は、北海道内でも数少ない魚菜市場として100年の歴史を積み重ねてきました。今後は“地域社会共生企業”として、旅行事業や米事業など、地域に根ざした新たな取り組みを広げていく考えです。 利益だけを追うのではなく、地域とともに新しい挑戦を重ねながら、次の100年を形づくっていくことでしょう。

写真右:常務取締役 須藤 知幸 様
写真中央:yess建築ビルダー ナラサキ産業株式会社 田淵 元洋 様

builder Voice ビルダーからの声

ナラサキ産業株式会社

道東支店 農業施設課 課長

田渕 元洋 様

いつも信頼してお任せいただき大変嬉しく思います。現在は、yess建築では珍しい「外柱」を採用した玉葱貯蔵施設を建設中です。社長の念願でもあったため、私にとっても非常に思い入れの深い一棟となりそうです。

編集後記

「10年で3倍の売上高」。その陰に多くの苦労があったはずですが、井山社長は「社員が潜在能力を発揮してくれたおかげ」と語ります。 トップが社員を想い、企業が地域を大切にする――その姿勢が、富良野の活性化に良い循環を生んでいると感じました。

施工概要

ビルダー ナラサキ産業株式会社(北海道)
竣工年 2021年3月
都道府県 北海道 (map)
建物機能 鉄骨造 平屋
建築面積 1,681㎡
取扱内容 玉葱
富良野地方卸売市場 玉葱貯蔵施設

富良野地方卸売市場 玉葱貯蔵施設

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