きたぎんボールパーク 屋内練習場
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岩手県盛岡市の きたぎんボールパーク 屋内練習場 にシステム建築をご採用いただきました。
きたぎんボールパークは、正式名称「いわて盛岡ボールパーク」となる岩手県と盛岡市の共同整備事業(PFI-BTO方式:官官民連携)で整備されたプロ野球公式戦に対応する野球場施設です。
ナイター用照明やフルカラーLEDパネルを設けるスタジアムのほか、全天候型の屋内練習場、イベント広場、キッズスタジアムなどを集約配置し、一年中楽しめるボールパークになっています。
きたぎんボールパーク全景
下の空撮写真は、きたぎんボールパークから北西方向(岩手山方向)の撮影です。
施設は、東北自動車道の盛岡南インターチェンジから約4.4km、JR東北本線の岩手飯岡駅から徒歩15分と交通アクセスの良い立地です。
ボールパーク西側には盛岡市中央卸売市場があり、その奥に盛岡南インターチェンジが隣接しています。
スタジアム手前の建物がシステム建築をご採用いただきました屋内練習場です。
建物は一部が二階建て構造となっており、左側の半円状の部分は在来工法、右側の四角い部分は大空間を必要とするシステム建築で建設されています。
それぞれの工法のメリットを活かした構造で計画し、エキスパンションジョイントによって接続することで、一体の建物として施工しています。
屋内練習場外観
半円状の在来工法の部分は、幅57.2m x 長さ23.1mあります。
エントランス・休憩ロビーのほか、事務室や275m2の広さを誇るトレーニングルームなどが完備されてます。
屋上には広いキッズ広場もあります。
裏手側からの撮影
システム建築の屋内練習場部分です。
寸法は、幅57.2m x 長さ56.0m x 高さ13.9m です。
建物は大屋根のある内側と、拡幅された外周部下屋の2層構造で構成されています。
外壁は、高断熱なサンドイッチパネル「フラットヴァンド35H(横貼り)」のホワイト色です。内張りにプラスターボード12.5mmを使用することで、消防上の防火構造認定に対応しています。
岩手飯岡駅方向からアクセスした建物の外壁には、施設名ロゴが大きく入っています。
屋内練習場内観(エントランス・休憩ロビー)
幅57.2m x 長さ23.1mある半円状の在来工法によるエントランス・休憩ロビーです。
休憩ロビーの奥側には、事務所・トレーニングルームがあります。
2階への階段部分を利用した、室内キッズボルダリング&ネット遊具も設けられています。
屋内練習場内観
幅50.0m x 長さ50.0m x 高さ12.0m の屋内練習場スペースです。
この地域の設計積雪荷重条件は短期積雪の積雪深が約80cmとなりますが、yess建築ならこの雪荷重条件で無柱スパン50mが確保できます。
長さ方向の鉄骨主柱間隔は両端が4.5m間隔。中間部はすべて5.4m間隔を適用し、梁下高さは柱梁接合部の低いところで12mあります。
鉄骨現しの内観で、yess建築の特徴的な大スパン構造の鉄骨も力強く、見栄え良い内観です。
柱部分に見える中二階フェンスの外側は、別途出寸法3.0mぶんを下屋構造で張り出して、周回ランニングコース兼見学ギャラリースペースとしています。
外周部内観(周回ランニングコース兼見学ギャラリースペース)
幅が約3.0mある二階の周回スペースです。
写真右の手すりの方向が屋内練習場です。
周回スペースは床にマークがある様に、1周が210mあります。
写真撮影部分は周回スペースの外側(左側)に別途2階建ての器具庫スペースを設けたエリアになっています。
横河のシステム建築「yess建築」は、大スパンの橋梁鉄骨技術を生かし、雪や地震にも強く、大型の倉庫建築のほか、インドアスポーツ施設やイベント施設などの大空間建築に適しています。
冬場は雪の多い盛岡。雨にも雪にも影響を受けず、地元球児達にとって、たいへん好評な屋内練習場となっています。
きたぎんボールパーク 屋内練習場は、2023年04月にオープンしました。