楢葉町 甘藷貯蔵施設「楢葉おいも熟成蔵」

福島県東部の太平洋に面した浜通り地方のほぼ中央に位置する 福島県双葉郡の 楢葉町役場 様。

甘藷貯蔵施設「楢葉おいも熟成蔵」と農業用機械倉庫の２棟をシステム建築で建設いただきました。

「楢葉おいも熟成蔵」は、甘藷（サツマイモ）の貯蔵施設で世界最大級の保管容量（1,260トン）になります。

高温多湿下（庫内の温度を32～35℃、湿度90％以上）で4日間保管することで、収穫時の傷を癒し貯蔵期間を延ばすキュアリング室や年間出荷を可能とする大規模な貯蔵庫などを備えます。

YouTube 「楢葉町 甘藷貯蔵施設」空撮

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　貯蔵施設前室通路　＜画像右上の「FULL」をクリックすると全画面になります＞

甘藷貯蔵施設全景 

楢葉町 様の甘藷貯蔵施設は、福島県の楢葉町前原浜城にあります。

施設の管理は、大阪府守口市の白ハト食品工業株式会社 様のグループ会社となる株式会社福島しろはとファーム 様がされています。

下空撮写真は、施設近くから北東方向の撮影です。

写真左上の林の奥には、総合レジャーエリア天神岬スポーツ公園があります。

西方向の撮影

写真中央の建物が、システム建築で建設いただきました 楢葉町 様の甘藷貯蔵施設です。

右側の建物は、同時建設の農業用機械倉庫（システム建築）です。

周囲には、約50ha(50万m2)のさつまいも畑が広がります。

大きさの比較で使用される「東京ドーム」の大きさ（建築面積）が約4.6haになります。

建物は、長さ75.6m x 幅42.5m の一部２階建て構造のカスタムタイプです。

間口中央部分に幅21mの作業スペースが建物全長通っており、その左右に貯蔵庫・キュアリング室がが配置されています。

長手方向の鉄骨主柱間隔は、すべて6.3m間隔を適用しています。

甘藷貯蔵施設外観

正面側と裏手両面には、yess建築が得意とする出寸法6.0mの鉄骨現し大庇を設けています。

yess建築の大庇は、建物本体同様にシステム建築専用工場で生産する先細りのビルドＨによる庇梁です。

屋根流れ形式で大庇が設置可能ですので、見た目にもスマートな外観です。

庇面積で900m2超えとなる荷捌きスペースです。

妻面側も出寸法6.0の段差庇を設けています。

その下の大開口は、W5.9m x H5.5m のオーバヘッドドアです。

外壁は、Vリブウォールのエジプシャンホワイト色とストーミーブルー色の２トーンカラーです。

甘藷貯蔵施設内観

中央部分の無柱スパン21.0m x 奥行75.6m の作業スペース空間です。

屋根には採光が他の排煙ハッチが設けられています。

通路の左側が貯蔵庫で右側がキュアリング室です。

貯蔵庫は無柱スパン19.3m x 奥行18.9m のエリアが４つ並びます。

事務所下の１階にある官署洗浄室スペースです。

yess建築は自由度の高いシステム建築で、柱間隔のミリ単位での寸法設定や一部２階建てとなる構造などにも対応します。

農業関連施設でも、キュアリング倉庫のほか米保冷庫、出荷作業場・植物工場など、多様な事例がございますのでお気軽にご相談下さい。

楢葉町 様の甘藷貯蔵施設「楢葉おいも熟成蔵」は、2020年08月に竣工しました。

同時建設の甘藷貯蔵施設農業用機械倉庫は、下の同一敷地内案件からご覧ください。